オイルのおはなし続き -オイルを注す場所- [メンテナンス]
オイルの種類は書いたけど、そういやどこに注すのかを書いてなかったことに気が付きました。
シリコーンオイルを注すのはスライドボタンのすぐそばの裏表(写真参照)。で、ほんの1~2滴だけ。オイルを注してレバーを数回押せば、プレートの数cm先までオイルが届いています。
私のシルバーも前オーナーの時から数えるとすでに10年近く働き続けています。で、基本的なパーツは交換していないので、当然スライドレバーも買ったときのまま。分解してみるとわかるんだけど、こすれてメッキが削られているのはもっぱら2本の固定ネジの近辺。それもボタン側が一番こすられているのがわかります。スムーズに動くためには当然、スライドプレートを挟む形の上下のプレートに少しのすきま=遊びがあるわけで、そこに加わる縦方向の力(本来はない方がよいけどそれは不可能)はボタン側の方が大きくなります。で、その近辺がもっとも摩擦が大きくなるわけで、そこに油を差すわけです。逆に言えば、中央近辺は10年近く使っても磨耗していないわけですから、そこに油は必要ないということになります。
吹奏後、しばらくたってプレートが貼りつくのはプレート全体に渡ってですが、これは磨耗と直接関係はないと言えます。もっとも貼りつきがおこるということは唾液の成分が固まるのですから、動かすことができても細かな固形物はプレートに付着しています。定期的な分解掃除は欠かせません。
さて、油を注すタイミングですが、断定的なことは言えませんが、唾液が乾いていない状態で油をつけるのは好ましくないと思います。唾液とオイルが混ざってしまい、効果が薄れると思われます。私の場合、分解掃除=プレート類の水洗いをした後は必ず注し、練習後は楽器をマウスピースを下に逆さに、ケースに入れずに保管し、数時間の後、唾液が乾燥してから=スライドレバーが固着してから、まずレバーを力技で動かして、油を注して、ケースに保管しています。もちろん演奏後、すぐに外側はきれいにエタノールをつけて消毒がてら掃除してから逆さま保管しています。
という感じですが・・・参考になりました?
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