目指すものは何? [雑感]
昨日、某所で「維持するための練習」ということについて書きました。それについて自分のブログでも書いてみます。往復書簡みたいに。
ここ数年、自分自身で話していることで「上手くなるためというよりも維持するために練習してます」という言葉があります。ま、ある意味、言葉そのままの意味でもある訳ですが・・・。
1年以上も朝練に関する話題を書いていませんが、平日朝の会社での練習は続いています。でも、その時間は長くて30分。平均すると20分少々ほど。特に最近は寒くて倉庫に行きたくなくて(笑)。
30分に満たない時間では上達するというよりも維持するので精一杯というのは本音です。時間的な制約の中ではできることは限りがあります。
ただ、もう一つ考えていることもあります。
7、8年ほど前まではテクニカルに難しい曲に挑戦し、ある程度の仕上がりでステージに載せてました。速く細かいフレーズを吹きこなすという、反射神経にある程度依存する部分は年齢とともに衰えていることは明らかです。でも不思議なもので昔そこそこ吹いていた曲はこの年齢で演奏してもそこそこ・・・おそらく後で述べる部分では昔よりも納得のできる演奏ができるものです。
一番変わってきたのはおそらく自分の耳・・・やたらと小難しい曲を聴くよりも説得力のある音色で心地よく歌ってくれる演奏を好むようになり、それを自ら実現したいと思うようになったということ。
ステージで演奏するにはしっかりと自分の中でその曲を(自分なりに)理解し、(自分なりに)解釈し、自分のものとして演奏できるようになってからじゃないと納得できない。1か所でも自分の演奏に納得できない部分があれば人前で演奏したくないと思うようになったのです。
おそらくそんなこともあるから、そのための準備作業である自分の「練習」について書くことをためらうようになった・・・実際は面倒なだけですが(笑)・・・のかもしれません。
人様に教えるようになった今、生徒さんにいつも話しているのは「説得力のある音」で演奏すること。まず音色ありきであることです。
練習時間を長くとれる時にはテクニカルな練習もしますが、求めるものは歌えること。そんな意味からテクニカルな部分では「維持するため」の練習なのだと思います。・・・何書いてるかわからなくなってきた(汗)。
偉そうなこと書いたけど、実際に本番で思うとおりに演奏できてるわけではないんですけどね。
ということで、昨年5月の「忘却」の演奏を貼り付けてみます。納得できる演奏ではないし、満足なんていつになってもあり得ないと思うけど。
コメント 0