東奥日報の「天地人」が面白い [雑感]
ご多分に漏れず、様々なアプリをインストールしては飽きてアンインストールして、といった状態が続いておりますが・・・。
最近のお気に入りは社説リーダーというアプリ。その名の通り、様々な新聞の社説とコラムを読むことができるアプリです。
日経の社説と「春秋」、読売の社説(「編集手帳」は公開されてないそうです)、朝日の社説と「天声人語」、そして東京新聞の社説と「筆洗」は欠かさず読んでます。ま、社説はそれぞれの新聞社の色が明確に表れていて・・・なんだかなぁ、と思うこともしばしば(笑)。
このアプリで読むことができるのは大きな新聞社だけではなく、地方紙も含まれます。
いくつかの社説やコラムを読んだ中で、なんといっても私のお気に入りは青森の東奥日報のコラム「天地人」。これ毎日欠かさず愛読しています。ついでに、アプリでさかのぼれる限りの「天地人」を読んでしまいました。
特徴としては文学寄りの内容。おそらく筆者が相当の読書家で、その引き出しを山のように持っている方。そして青森という故郷を心から愛している方かと想像しています。
たとえば、
昨日の「天地人」。陶芸家の河井寛次郎のエッセイに触れています。
陶芸家としての河井寛次郎はなんでも鑑定団で聞いたことがあるような、ないようなといったところ。まして文筆家としての河井寛次郎なんてわたしゃ知りませんでした。
島根出身の寛次郎が雪について思いを巡らせたエッセイを、まだまだ雪の残る青森の立春と重ね合わせて時代を映していく。思わず寛次郎のエッセイを求めに本屋に立ち寄りました・・・残念ながら駅中の本屋にはなかったけど。
他にも小学校のころに弘前に住んだ安岡章太郎のこと、八戸出身の作家、三浦哲郎のこと。私たちが普段あまり耳にしないことを青森の風土と重ね合わせて生き生きと伝えてくれます。
私が文学部出身であることを抜きにしても、ぜひ皆さんにお薦めしたいコラムです。
情報端末はその名の通りありとあらゆる情報を我々に与えてくれますが、どちらかというと情報に押し流され気味な毎日。
でも、こんな素敵な、心に染み入るコラムを読むことができるってなんとなくポカポカとした幸せを感じませんか?
ぜひこれからも素晴らしいコラムを読ませていただけることを心より期待しております。
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