ナポレオン・コストのオーボエ曲 [朝練]
先週届いた5枚のCD。実は4枚はまとめてオーダーしたのですが、もう1枚のCDは5月2日にオーダーしたものが今頃になって入荷、送られてきたものです。
Duo Ellipsis なるオーボエとギターのデュオが演奏する "Napoleon Coste: Works for Guitar and Oboe" というアルバムでございます。ちなみにその後、HMVでは在庫ありとなっておりますので、ご興味のある方は今がチャンスかも。
このナポレオン・コストという方、私は知らなかったのですが、ギター界では多少なりとも名前の通った方。
19世紀後半に活躍したフランス生まれの作曲家で、ギターのための曲を多数書いており、多くの曲が出版されています。
私は某著名ギタリストさんから紹介されて譜面を探したのですが入手できず、結局お借りすることになり、その前に音源を聴いておきましょ、とCDをオーダーしたわけでございます。で、結局、届いたのはついこの間。
実際に聴いてみると、これがなかなか良いのですよ。ギターのために書かれたオリジナルというと現代曲ばかりを思い浮かべてしまうのですが、コストさんが曲を書いたのは後期ロマン派の時代。聴いた印象としてはもう一つ前、シューマンの歌曲などを思い浮かばせるような曲想でございます。
でもって、お相手がピアノじゃなくてギターってことがこれまた珍しい。この時代にデュオ曲でギターがオリジナルってのは珍しいのでないですか?・・・勉強不足なもので違っていたらご指摘くださいませ。
当然のことながら、オーボエのために書かれた曲はハーモニカでも演奏可能であることが多く、私としてもレパートリーに取り込むべく動いているわけでございます。
ってなことで、いつの日か皆さまにお聴かせすることができるかもしれませぬ。
さて、今朝の朝練は少々遅く・・・というか昔のお時間、8時25分スタートとなりました。
♪スケール
飽きもせず、これだけは欠かさずやっております。
今朝の曲はプホールからスタート。
♪ブエノスアイレスの雲
電車の中で先日のリハーサルの録音を聴きなおしていたのですが、どうにもスピード感が足りない。こういったミディアムテンポの曲にスピード感を与えるのはおそらくアタックの強さや音質。もちろん構成的な狙いもあって、前半はあえてアタックを抑え目にしているのですが、後半に向かってもっと畳み掛けるような勢いが欲しい。ってな感じでスピード感を出すイメージで練習。
次いでハンド。
♪感謝の詩篇
やはりアクセントと付点8分の処理。そして速さの山場のスムーズさ。そういったことに気を配りつつ数回練習。
で、最後は毎度おなじみクララ・シューマン。
♪ロマンス op.22-1
を色っぽく演奏できるように練習して、本日の朝練も終了となりました。
それにしても今年に入っていろんな作曲家さんの作品と出会わせていただいております。もちろんCDとしては参考としての価値しかないものもありましたが・・・。まだまだ勉強不足、世間知らずですなぁ、私。
はじめまして。
ギターを趣味にしている主婦です。
Les Regrets, Cantilène Op.36 (N.Coste)
をYoutubeで聴いて、心に響きました。
思わず、自分のブログにも埋め込んでしまいました。
事後報告で申し訳ございません。
問題があるようでしたら、おっしゃってください。
コストさんの曲には最近はまりました。
元々はソルさんの曲が好きで、どうもマイナーというか、小ソルみたいな感じだったのですが、
めろめろにロマンティックでセンチメンタルで、
落ち込んだ時にさらに落ち込むのですが、
一緒に落ち込んでくれるからまあいいや、みたいな、
心やさしい曲だと最近気づきました。
気付かせてくださった曲と演奏者がLes Regrets, Cantilène Op.36であり、Masumi SuzukiさんとTetsuo Isonoさんです。
ありがとうございました。
by カステラミルク (2016-06-24 12:58)
カステラミルクさん、コメントありがとうございます。
お返事遅くなって申し訳ございません。
動画の埋め込み、まったく問題ありません、というかありがとう
ございます。
もともとはオーボエとギターのために書かれたこの曲、なかなか
他の人の演奏を聴く機会はないですよね。数曲書かれている
同フォーマットの曲の中でも、このOp.36が図抜けて素晴らし
い出来だと感じております。
ちなみに宣伝ですが7年前に録音した私のCDでも取り上げてます。
今年の11月にも磯野さんとのコンサートを予定しております。
もしも可能であればぜひ聴きにきてやってください。
ありがとうございました。
by ますみ (2016-06-28 09:16)